【現状報告】
私は関西在住で、被害は全くない。しかし、“16年前”も関西在住だった。
発生当初、数字を見るだけで結果を察するには十分だと思ったが、後に続々と明らかになる現状、
二次災害、風説の流布、人々の絶望感や憤り等に心を痛めつつ、
無力さに打ちのめされたり、その中で可能な言動を行ったりしていた。
【情報整理の必要性】
甚大な被害と、全国・全世界の人々に不安を与えた本件において、
一刻も早く、かつ常に、最新で正確な情報を管理・周知する必要があった。当然今もある。
今回私にはそれをする能力がなく、もちろん一般大衆にもそれはなく、できることと言えば、
デマや無根拠の言説を流布することなく、またそうしないよう周りに呼びかけつつ、
専門家等の正しい情報をRetweetするくらいだ。
今後、対応を十分に考えなければならない。
【主な課題】
・電力供給。夏場に向けて倍増する需要に対し如何に応えるか。
計画停電を行う技術力は確かに高い。住民の理解やモラルもある。だが、自重には限界がある。
今後、復興・経済発展を行うなら、大きな需要減よりも代替の電力供給源が必要。
・短期間での復興。町を再建し、住民を呼び戻し、産業を復興させるのにどれだけ時間がかかるか。
気持ちだけで現実は持たない。経済的なロスが続くと人は離れ、悪循環を招く。
・原子力発電所への対応。発電所や町の除染は何を以って完了とし通知するか。
除染そのものに加え、風評被害対策を重点的に行わなければならない。
【幾つかの結論】
日本は頑張れる。日本人は強く優しい心を持っている。
耳にする、本件における大きな結論の一つを、まず改めて認識して欲しい。
そして同時に、私は当日の周囲の反応を忘れない。
私がいたフロアで、まさにあの時、笑っていたヤツがいる。
規模を知ってもなおヘラヘラと、地震を冗談として扱った人たちを私は許さない。
日本人の特徴は、「日和見主義」や「付和雷同」の嫌いはあるものの、
概ね「和を以って尊し」であり「右に倣え」である。
それは「思い遣る」を媒介とするべきで、「対岸の火事」が主意であってはならない。
日本人は優れている。しかし、劣化もし易い。
いずれの面も、私は忘れない。