ほとんど論理として成立していないが、覚書。
弊害と書いたが、原因ではなく象徴的なだけかもしれない。
J-POPは広義には邦楽と同じ意味だが、
ここでは近年のポピュラーミュージック、90年代からのロック色を増した歌謡曲を指す。
「流行」とは、字の通り「流れ行く」意味であるが、
当時の主流とされる様式の意味が定着。
すぐ流される、頭の軽い人間の氾濫。
例えば。
「歌手」「シンガー」「ミュージシャン」の代わりに「アーティスト」という言葉を濫用。
響きがいいから。
一流から三流まで芸術家呼ばわり。
その結果、本来の芸術家を指す言葉の価値が失われる。
一流の人ほど自らをアーティストとは言っていない。一度気にして見聞きしてみるといい。
単調なテーマ。単調な思考を育てる。
粗製乱造。没個性。
その他、カタカナ語を安易に流用。
オシャレに聞こえるから。「スイーツ」も含む。
流されて自己を省みない。つまり利己主義。差別的「被害者」主張。
醜男や中年がすればセクハラ。二枚目がすれば問わない。
男尊女卑の復讐、女尊男卑。
少数派の過度な主張。障害者のそれを含む。
優劣を踏まえた「かわいい」発言。
見下す位置にいなければ言えない言葉。蔑意の有無を問わず。
美人は癒し系になれないらしい。緊張するから。
優れたものには憧れるのが自然。
憧れは自己に欠如する部分の認識であり、悔しさであり緊張。
癒し系と言われたら見下されていると思って構わない。
昔から若者は駄目だと言われていたらしいが、
近年とみに言われるのは、世代間の意識差以上に、それなりの理由があるからだと思う。
「近代的」発展、合理的・機械的。詰め込み気味の努力と高度成長。
「近代批判」、有機的・人間性の尊重。例えばゆとり教育。そして弊害。
J-POPは、
90年代に近代の子として生まれ、
00年代の近代批判を代表する弊害を生んだ。
軽い頭、薄い個性、足りない知性。
流行症候群。