デーモン小暮閣下が、4月7日の日記にて以下の内容の文章を書かれた。
何か言おうと思っているうちにひと月が経ちかねないので、今書く。
要約すると以下の通り。
「感性の合致・不合致を声高に叫ぶのは、関係者への侮辱であり、程度の低い者のすること。
対価を支払った際、不相応であればBOOINGは可。
言葉が及ぼす影響は思いのほか大きいので注意するように。」
気になったのは以下の3点。
1.感性の問題と言い切って良いものか
2.好みを大勢に言うことは本当に駄目か
3.対価を支払わなければ駄目か
1.に関してはほとんど前提のように書かれていたので、詳細に反論しようがない。
2.がメイン。3.もそれに絡む。
閣下はこの文章でブログをしている人へ注意を喚起しているが、どうだろう。
まず、ブログは街頭演説と同じ類の、声高に叫ぶ行為か。
「
発言と退出 "Voice/Exit"」でも述べたが、それは違う。
あくまで個人のスペースとして確約された場所で行っていること。
もっとも、自分の好みや思ったことをそのまま、他人への影響も考えずに吐き出す行為は「程度が低い者の行為」と言っても差し支えないように思うが、閣下の論旨とは異なる。
また、関係者への侮辱となるか。個人の好みを言っただけで?それは関係者側としての贔屓目というか、心情的な見地からのことでしょう。つまり「関係者のことも考えて発言してやれよ」ということだろうが、それは「関係者への侮辱である」とは言わない。
次に、対価を支払わなければ発言する権利はないのか。
それは「
論点のすり替え」でしょう。詳しく言うと「
不当な要求」
無料ユーザーは何も言う権利がないのか。
冷静な語調で、適切な範囲を、不満の享受者であっても、対価を支払っていないというただそれだけの理由で発言権を剥奪されるのか。
答えは否。
明らかに論点がすり替えられているが、一理あると思ってしまう。
それは誤り。
閣下の結論「言葉には注意されたし」は全く正しい。
しかし私が危惧したのは、
・閣下の論調を曲解すると「炎上も場合によっては是」という理屈に結びついてしまう
・閣下の論調を曲解すると「無料ユーザーは黙ってろ」という理屈に結びついてしまう
という点であって、非常に恐ろしい。
権威論証(誤った根拠)ではあるが、閣下がこう言ったのだから、と言われる対象になる可能性があるのだから、お言葉を返すようですが、論理には気をつけたほうが宜しいかと思われます。